通常の防災対策はリストとかあって準備できるけど、しっくりこないのはなぜかな?
災害時のメンタルのこと考えていますか? 自分の家庭や実家にあてはめていますか? 実際に被災されて困った方の体験をいかしているのか考えていきたいですね。
- ✔️一般的な防災リストにのっていない情報を知りたい方
- ✔️ちょっと、深掘りした防災対策を知りたい方
意外にわからない防災対策を深掘りしてみよう
- 1. 災害時のメンタルの維持を考えていますか?
- 2. 自分の好みのものを知って、備えていますか?
- 3. 備蓄の食料、味の濃いもの多くないですか?
- 4. その給水タンク、運べますか?
- 5. どうしても必要なものをバラバラ置いていませんか?
- 6. 必要な小銭やお札準備していますか?
- 7. 携帯が使えなくなったときの想像してますか?
1. 災害時のメンタルの維持を考えていますか?
災害に遭うと、日常が失われ、多くのストレスがかかります。メンタルをレジリエンス(柔軟性・回復力)を持って、ストレスが少ない状態にするにはどうしたらいいのでしょう。
日頃からストレッジゾーン(日常より、枠を外れるゾーン)を体験して、日常と違う体験をしておくことで、メンタルに柔軟性をもって、しなやかに非常時に対応することができます。
キャンプの野外生活や、ちょっと違う環境、不便な環境に身をおいて五感で感じておくなどを体感しておくのがいいですね。
心に柔軟性をもつための、五感を使った体験を増やしておく。すべてを受け入れる心の余裕を日頃から持っておく
2. 自分の好みのものを知って、備えていますか?
ストレスがかかった状態を回復するのに必要なのが、自分の好みのものを持っておくことです。
【なぜ匂いは落ち着くの?】
五感(視覚・嗅覚・味覚・聴覚・触覚)はそれぞれ刺激を受けると、「大脳新皮質」経由してから「大脳辺縁系」という人間の本能や感情を支配している部分に情報が届きます。
しかし、香りを感じる嗅覚だけは大脳新皮質を経由せず、大脳辺縁系に直接情報が伝達されます。つまり香りだけが直接本能に繋がる感覚なのです。
そして大脳辺縁系の中には「海馬(かいば)」と呼ばれる記憶を司る部位があり、香りの情報はダイレクトに海馬へ届きます。そのため香りの記憶は鮮烈に残っています。
◉香りは、楽しい記憶と直結している場合、すぐに思い出をよみがえらせます。
自分の好きな、アロマオイルや、コーヒーの香り、などでストレス時にもすぐに、落ち着きを取り戻すことができます。
ストレスのかかる災害時に、自分の好きな香りや、好きなお菓子など、小さな備えをしておくと、非常時にリッラクスするのに役立ちます。
3. 備蓄の食料、味の濃いもの多くないですか?
一般の食料備蓄は、レトルトカレーや、カップラーメン、缶詰、などや、食べなれていないカンパンなどです。
災害時で、水が不足が予想されますが、必要以上に味の濃いものは、喉が渇き水が飲みたくなります。
また、体調が悪くなること、お子さんや、お年寄りにも、食べられるものを考えて、味の薄い、おかゆのレトルトなども、備えることをおすすめします。
通常、食べているカット野菜や野菜のお惣菜の冷凍庫のストックを少し多めにしておくのもいいですね。
防災備蓄は、食べなれたものを! 喉が渇くので味の薄いものも備えましょう。
4. その給水タンク、運べますか?
断水が続くと、給水車(近くの学校など)まで、水を汲みにいくことになります。給水タンクは10ℓ、20ℓ、40ℓといろいろありますが、持って運ぶことまで考えておきましょう。
- ●自分が持てる重量を確認しておく
- ●カートや台車などを準備しておく
- ●障害物、段差、階段があっても運べるかを確認しておく
女性や高齢の方など、背負えるものをおすすめします。給水袋を背負いなれたリュックに入れて運ぶものいいですね。
家に備えてある、給水タンクは、実際に自分で運べるのか確認しておきましょう
5. どうしても必要なものバラバラ置いていませんか?
災害が起きた時、「命を守る」「怪我をしない」のが最優先です。
その次に、避難となった時「持ち物」をまとめている時間は、ないかもしれません。
いつも、自分にとって必要な物を、まとめておきましょう
【緊急避難時に持って出たいもの】
- 懐中電灯(ヘッドライト)
- ラジオ
- ホイッスル、笛
- はきやすい靴
- 携帯電話
- 充電器
- 電池
- 水(500ml)
- 食料(チョコ、クッキー、飴など)
- 現金
- 身分証明書(コピー)
- 常備薬
- コンタクト備品、メガネ
- マスク
- 簡易タオル
- 防寒着(レインコート等)
- 使い捨てカイロ(冬季)
- 紙、筆記用具
- 生理用品
自分にとって最低限、必要だと思うものをしぼって、自宅・勤務先へリュックにまとめて置いておく。外出時にも最低限でコンパクトにしたものを、持って歩くようにすると、災害時に落ち着いて対応ができます。
日頃から、最低限、命を守るのに必要だと思うものを、まとめておきましょう。
6. 必要な小銭やお札準備していますか?
大規模災害になると、ATMや、コンビニやスーパーのレジ、ガシリンスタンドも電源が落ちて現金が引き出せなくなり、キャッシュレス決済ができなくなります。
小銭やお札をある程度、手元に持っておきましょう。
- 【現金の使用先】
- 公衆電話
- 食品、備品の購入
- 遠方へ移動したい時の、ガソリン代
- 宿泊費
- 医療費
いろいろなことを想像して、ある程度の現金は持っておきましょう。
7. 携帯が使えなくなったときの想像してますか?
大規模災害で、全国で約1,900局の都道府県庁や役場などをカバーする基地局に対し、発電用エンジンによる無停電化や大容量バッテリーによる24時間化が成されているとのことです。(2018年資料)
しかし、近年は想定外の災害もあり、携帯電話がつながりにくいことを想定しておきましょう。
- 1. 災害用伝言ダイヤルの使用を覚えておく
- 2. 公衆電話の使い方を知っておく
- 3. 家族の携帯番号を紙に書いて持ち歩く
- 4. 被災地から離れたところに住んでいる人との「三角連絡法」を打ち合わせしておく
- 5. 布ガムテープに油性ペンで、伝言を書いて残しておく
1. 災害用伝言ダイヤルの使用を覚えておく
【伝言を残す人】
[ptimeline]
[ti label=”STEP1″ title=”171へかける”][/ti]
[ti label=”STEP2″ title=”ガイダンスが流れる”][/ti]
[ti label=”STEP3” title=”録音するには①”][/ti]
[ti label=”STEP4″ title=”自分の電話番号を入力”][/ti]
[ti label=”STEP5″ title=”伝言を録音”][/ti]
[/ptimeline]
【伝言を聞く人】
[ptimeline]
[ti label=”STEP1″ title=”171へかける”][/ti]
[ti label=”STEP2″ title=”ガイダンスが流れる”][/ti]
[ti label=”STEP3” title=”再生するには②”][/ti]
[ti label=”STEP4″ title=”相手の電話番号を入力”][/ti]
[ti label=”STEP5″ title=”伝言を聞く”][/ti]
[/ptimeline]
2. 公衆電話の使い方を知っておく
【公衆電話の使い方手順】
※災害救助法の適用が想定される規模の災害によって、公衆電話から発信する際の通話料等が無料となることがあります。
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[ti label=”STEP1″ title=”受話器を上げる”][/ti]
[ti label=”STEP2″ title=”硬貨、テレホンカードを入れる”][/ti]
[ti label=”STEP3” title=”電話番号を押す”][/ti]
[/ptimeline]
3. 家族の携帯番号を紙に書いて持ち歩く
携帯の連絡帳が使えなくなった時のために、家族の携帯番号をメモに書いて、持ち歩きましょう。実家や親戚の番号も書いておくと安心です。
4. 被災地から離れたところに住んでいる人との「三角連絡法」を打ち合わせしておく
被災地は、携帯がつながりにくくなります。被災地から離れたところに住む人を経由した
「三角連絡法」を打ち合わせして決めておきましょう。
◉遠くの親戚や、共通の知人を決めておき、伝言をお願いして連絡を取り合う方法です。
5. 布ガムテープに油性ペンで、伝言を書いて残しておく
玄関のドアなどに、伝言を残す場合、布のガムテープに油性のペンで記入して貼っておくと劣化しにくいのでおすすめです。伝言は最小限に家族間でわかるように、打ち合わせしておくのが良いですね。個人情報がなるべくわからないように記入しましょう。
家族の安否が確認できる方法を、決めておきましょう。
防災対策は、その時に役に立たなければ、意味がありません。個人、家庭で状況は違うので、自分に落とし込んで考えることが必要です。想像力を働かせて、準備しておきたいですね。