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「赤毛のアン」が読み継がれている理由

中学生のとき、新潮文庫のアンシリーズ10冊を全部読みました。数多くのアニメ化、映画化がされ、世界中で読み継がれています。
今も「海外ドラマ」NHK総合で「アンという名の少女」で放送されてます。(テレビドラマは、脚本が原作とは多少違っています)私が思う「赤毛のアン」の魅力を分解してみました。

この記事はこんな方におすすめ
  • 「赤毛のアン」を読んだことはないが、どんな話なのか知りたい
  • なぜ、読み継がれて、多くの映画化・ドラマ化されているのかを知りたい
目次

「赤毛のアン」とは?

初版1908年、今から100年以上前の作品です

著者はカナダの女流作家「ルーシー・モード・モンゴメリ」

(LucyMaudeMontgomery1874−1942)

日本では村岡花子さんが翻訳して、1952年に三笠書房より初版出版

新潮文庫では、シリーズ1400万部になっています。

☑️村岡花子さんは、太平洋戦争で日本を去っていく宣教師に「赤毛のアン」の原書を託されます。戦争中の翻訳はとても危険なことですが、防空壕の中まで、本と原稿を持って訳し続けます。このことはNHK連続ドラマ小説「花子とアン」で描かれてるいます。

想像力の大切さ!

アンは「幸せ」とは縁のない世界で生きていた

主人公「アン・シャーリィ」は生まれ落ちると間もなく両親を失った孤児真っ赤な髪の毛で、そばかすだらけの顔で、目が大きくて、痩せっこけの変な女の子

貧乏人の家で育てられて、早くから子守などにこき使われ、孤児院へ追いやられます。誰にも愛されないで育ちます。

☑️アンが困難な環境で生き抜けたのは、手にすることができた本を読み、素敵な想像力を巡らすことができたことです。

運命を受け入れて、今、置かれた環境で「幸せ」を感じることの大切さを感じます。

どんな困難が来ても「ポジティブ」にとらえています。

アンが11歳の時、男の子が欲しかった、年取った兄マシュウと妹マリラの家「グリーンゲイブルズ」(緑の屋根の家)へ引き取られることになります。

美しい大自然に恵まれた、穏やかな村の家です。

想像力のある人を見抜く

☑️アンは想像力のある同類の人を、見抜いて「魂の触れ合う人」と表現しています。
人生を豊かに生きている人と年齢を超えてわかり合っています。人生を豊かに幸せに生きるヒントが散りばめられています。

☑️アンは牧師さんのお祈りを批判することがありました。アンは「神様にお話をしているんだけどね。神様があんまり遠すぎて、こんなこと言ってもダメではないかと考えているみたいだった」と言っています。アンのお祈りは見守っている親に語りかけるような、心からのお祈りに表現されています。

美しいものが好き

☑️「赤毛のアン」を読んでいてワクワクするのは、自然の美しさの表現です。
世界に空気のように愛があることを感じさせてくれます。
自然の見方も人それぞれですが、宝石の輝きのような、表現が楽しませてくれます。

きれいなんてのはあれにぴったりする言葉じゃないわ。想像をつけたすことのできないものなんてこれがはじめてよ。並木道なんて呼んじゃいけないわ「歓喜の白路」はどうかしら

☑️生活のちょっとしたことも、美しく飾り生活を楽しむことを気づかせてくれます。

「それから夢をみるためによ、マリラ。きれいなものがある部屋の方が、いい夢をみられるじゃないの。この枝を古い青い壺に入れて、机の上におくの。」

個性のある登場人物

マリラとマシュウ

【親がわりになってくれるマリラとマシュウ】

マリラとマシュウは年取った兄妹で2人とも生涯独身で、子どもを持ったことがありません。

マリラは常識的な生活をしてきた人です。型破りな個性のあるアンに教育のため苦言をいうことが多いのですが、自分が悪かったことを受け入れることのできる暖かい人です。

マシュウは内向的で人と話すことが嫌いなタイプ。アンと出会った時から、アンの心がキラキラしていることに気づき、1番の理解者となります。アンが周りの女の子と違い、流行りの服を着ていないことに気づき、なんとかして買ってあげようと奮闘します。

アンと暮らすようになり、アンが事件を起こすたびに、マリラとマシュウは気をもみ、アンのための最善策を探ります。平凡に見えたグリーンゲイブルズの毎日に、アンの言動のおけげで、生活に色がついて輝き、動きだします。アンと生活して育てることで、マリラとマシューの「幸せ」が何倍にもなったのです。

ダイアナ

【生涯の友のダイアナとの出会い】

グリーンゲイブルズへ来てアンは「腹心の友」を得ることができます。
愛された覚えのないアンが友から愛される喜びをかみしめます。
不遇な孤児だったアンには友を得ることが「奇跡」のような出来事で、とても感動的な出来事で、友を得ることを、神聖な儀式にしたかったのでしょう。友を持つことが人生の「幸せ」につながると描かれています。

太陽と月の輝あらんかぎり、わが腹心の友ダイアナ・バリーへ忠実であることを、われおごそかに宣誓す

「もちろん好きになってくれるとは思ったわ。でも愛してもらうまでは望まなかったの。だってダイアナ、あたしは誰からも、愛されるとは思えなかったもの。今までに愛された覚えがないんだもの。」


ギルバート

【生涯のパートナーとなるギルバート】

ギルバートとの出会いは最悪でした。学校のクラスで気になっていた、アンにギルバートが、ちょっかいを出すところから始まります。

アンの長い赤い髪の毛のはしをとらえ、腕を伸ばしたまま低い声ではっきり聞こえるように「にんじん!にんじん!」と言った

アンの目には悔し涙があふれてきた。「卑怯で嫌な奴!よくもそんな真似をしたわね!」

パシンと自分の石盤をギルバートの頭に打ち下ろして砕いてしまった。

この事件から2人は5年もの長い間、沈黙の時を過ごします。アンははじめは許すことはなかったけれど、ギルバートの誠実な沈黙や、助けてくれる姿勢に心が動いていきます。

話すことはなくても、お互い成長し、学問を高め合う、ライバルとして、なくては無い存在となっていきます。

アンが少女から大人への心の成長を感じ取れます

「曲がり角」の向こうに何があるのか・・・

人生は思い通りにはいかない

アンの1番の理解者である、愛していたマシュウが突然、亡くなり
家の取引のある銀行の破産、マリラも目がもうじき見えなくなることを知ったアンは、奨学金をもらっていくはずだったカレッジ行きを諦めて、「グリーンゲイブルズ」に残る決意をします。

自分の未来はまっすぐにのびた道のように思えたの、ところが今、曲がり角に来たのよ。曲がり角を曲がった先に何があるかはわからないの。でもきっと1番良いものに違いないと思うの

☑️人生は突然の不幸と思われることに合うことがありますが、アンは「曲がり角」をまがった先も希望的に考えています。人生は考え方次第で、切り開かれていくという、希望的な最終章になっています。

「赤毛のアン」は少女期から大人の入り口までの成長を描いています。続編の「アンの青春」へと話は続いていきます。

まとめ

「赤毛のアン」は子どもの絵本のイメージですが、大人が読んで得ることが多い本です。脳科学者の「茂木健一郎」さんをはじめ、多くの著名人に愛されている本であることは有名です。村岡花子さんが命がけで訳してくださり多くの日本人が戦後、愛した本です。いちど手にとってみて読んでみるのもいいのではないでしょうか・・

参考図書 「赤毛のアン」

最後までお読みいただきありがとうございます。

いつもほんわかハッピーに!

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